大正14年2月3日
2月3日(火曜日)、午前8時30分出勤。
午前9時大磯駅発の列車で、岡田町長・三宅・二宮・郷土委員が主務省へ出頭し、税務署の件について陳情された。
本日は町長不在のため、普通事務を取り扱った。
午後1時から、加藤収入役が平塚へ出かけたので収入事務を取り扱った。午前中に、昨日の収入金を加藤収入役に全て引き渡した。
午後4時10分に退庁した。
午後6時から、学務委員・土木委員を町役場に召集し、役場庁舎の修繕や小学校視察の件を協議した。視察員は未定とし、午後11時に散会した。会用に1円50銭分の茶菓子を用意した。
解説
今日はいよいよ税務署移転を阻止する陳情のため、町長と3人の議員が東京へ出かけていきました。この件については、大正13(1924)年12月16日に大蔵大臣と東京税務監督局長に陳情書を提出しましたが、進展していませんでした。
今日の小見助役は、不在となった町長と収入役の事務を代行し、一度退庁した後、委員(町会議員)を召集して深夜まで協議をしています。
参考
鈴木昇『大磯の今昔』9、p130~133
更新日:2025年01月07日