大正13年11月3日
11月3日(月曜日)、午前8時50分出勤。
本日は、水道測量師が来場した。
本日は、毎月裁判所に送る届出書を作成した。
渡辺書記は、町長の命により国府村と吾妻村へ出張した。
午後0時半頃から、長島書記と水道測量師、小巻の人足2名と実測へ出張した。小巻の大工1名が測量用の杭(7寸200本・1尺100本)を用意した。
午後2時から町会議員一同を召集し、海岸船曳揚場所の件を協議した。明日、土木派出所へ本県土木技師某を訪問し、その説明を聞くこと、並びに西小磯白岩神社脇・旭村に通ずる道路の拡張について、促進することを茶屋町と西小磯の有志が申し出た。会用に新杵へ茶菓1円50銭分、夕食として松月へ弁当12本を注文した。酒は用意しなかった。午後10時半頃に散会し、帰宅した。藤田町長は若干の話すことがあるため居残った。明後日5日の午後6時から、漁業組合と大磯町との船曳場経費の歩合を協定することにした。
解説
助役日誌の記述によると、9月初めから水道敷設の計画を、議員らと設計技師で話し合ってきましたが、ようやく測量用杭(7寸は約23cm、1尺は約30.3cm)を準備して、現地測量を始めることになったようです。しかし残念ながら、町内のどこを測量したのかは書かれていません。
他にも、海岸の工事は、町会議員一同の協議の結果、明日土木派出所で技師から説明を受けることとなりました。さらに、西小磯の白岩神社脇から旭村への道路工事は、町民から促進の要望が出ています。
複数の計画が同時進行で進み、小見助役の忙しさも増して行きます。
更新日:2024年10月10日