大正13年9月11日
9月11日(木曜日)、午前9時10分出勤。
午前9時半頃、西海惣兵衛氏が来場し、水道敷設の件について意見を述べられた。出勤早々、この件について町長に報告した。
本日、渡辺定書記が欠勤した。
本日、旅行中の保護を必要とする妊婦1名が警察署より引き渡された。
藤田町長は、午前11時頃に登記所建設現場の土蔵基礎工事を実地調査され、午後0時20分頃に戻られた。
午後6時から復興委員及び海水浴場委員を召集し、水道技師の山中久満吉氏の説明を聞いた。出席者は、町長・助役・奥山・郷土・二宮・浅沼の6名で西海秦野町助役も参加された。参加の技師と町長用に松月へビールと上弁当2つを注文し、新杵から茶菓子1円分を購入した。午後11時半に散会した。
解説
明治32(1899)年の「行旅病人及び行旅死亡人取扱法」により、旅行中に病気になった場合や死亡した場合は、その旅行先で保護することとなりました。妊婦もこの法律に基づき、保護されることになりました。この法律は改正され、現在も各自治体はこの法律に基づいた規則を制定し運用しています。
9月3日から震災復興の議題の1つとして取り上げられている水道問題について、技師から説明を受けたようです。大磯は水道が十分に整備されておらず、復興を機に整備する模様です。
更新日:2024年08月08日