大正14年10月7日
10月7日(水曜日)、午前7時30分出勤。
本日は、県議会議員選挙名簿の調製に従事し、調製済の上、中郡役所に進達した。
午後3時に宮代町長は水源地を踏査された。
本日、加藤収入役は病気で欠勤したため、代わりに収入事務を取扱った。
本日、萩原唯一氏より、割栗石の片付けが終了したとの報告があった。
来る10月9日午前10時、中郡中学校の件に関する相談で、職印を携帯して出張して欲しいと通知があった。町長の代理として出張する予定である。
本日も吏員一同は、国勢調査の整理に従事し、忙しかった。
午後4時10分に退庁し、帰宅途中、小学校建築場を巡視した。
解説
今月2日から続けてきた選挙人名簿が、ようやく完成したようです。無事、中郡役所に進達することができました。
一方、要計表は提出したものの、国勢調査の整理はまだ続いているようです。
また、石の片付けが終了したと知らせてきたのは、岩崎家の執事で、この件は9月14日に測量して決定していました。割栗石とは岩石を人工的に割って作った石材で、主に基礎の下に敷き詰めて、地盤を安定させるために使用されます。
さらに、町長は水源地の件で多忙なのでしょうか。中郡共立中学校に関する会合の出席を見合わせ、小見助役が代理で出張するようです。今日も、小見助役は帰宅途中に、小学校の建築現場を見回っています。上水道敷設に注力している町長に代わり、小学校の件は小見助役が中心となって動いていたのかもしれません。























更新日:2025年09月04日