大正12年5月17日

更新日:2023年05月17日

5月17日(木曜日)、午前8時50分出勤。

午前9時より大磯町飲食営業者と従業者のトラホーム検診を大磯警察署にて執行した。中西主任書記が出張して対応した。

北下町で腸チフス患者が発生した。隔離舎に入院させ、杉原医師へ報告した。

午後2時、藤田町長が中郡役所へ出頭した。

戸籍謄本に従事した。

午後4時ごろ青木議員が宮城拝観のため、町会議員団で請願することを町長に申し出た。

午後4時20分、退庁する。

解説

トラホームは感染症で、感染すると失明する可能性もある危険な病気です。そのため、飲食店を対象としたトラホーム検診は定期的に行われています(大正9年10月8日)。

また、この日は腸チフス患者も発生しています。この年は初めてです。前年、小見助役は妻を腸チフスで亡くしました(大正11年6月2日)。その妻が腸チフスに感染したのが、ちょうどこの頃でした。腸チフスは強力な感染なので、小見助役をはじめ町全体でも警戒度が高かったと想像されます(大正11年6月8日)。

宮城とは、東京都千代田区1-1にある皇居を指します。町会議員団で拝観するための請願をするようですが、この拝観は実現するのでしょうか。

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