大正9年10月8日

更新日:2020年10月08日

10月8日(金曜日)、 午前7時30分出勤。

本日は、役場庁舎内において、飲食店その他の秋季トラホームの検診があった。 警察医の塩嶋氏・警察衛生担当巡査の中橋八太郎氏が立会い、午前8時から実施した。

午後5時頃から国勢調査の慰労会を、役場書記一同・町長・助役が参加して開催した。会費は、南北両下町からの謝礼金を利用。

午後5時30分、小生は早退し、帰宅した。

解説

今日は、飲食店関係者等を集めて、トラホームの検診が行われました。トラホームとは、現在トラコーマと呼ばれている伝染性の結膜炎の事です。今ではほとんど見られなくなりましたが、当時は国内に蔓延していて、完治させる治療法がなかったため、失明する人が多く、恐れられていました。 前年の大正8年(1919年)にトラホーム予防法が公布され、全国的に撲滅運動が行われていたため、この検診も、その一環と思われます。日本では第2次世界大戦後に、アメリカ軍が薬を持ち込んでから、抗生物質の薬剤投与が行われて完治する患者が増え、感染が激減するようになったと言われています。

また、今日は終業後に、役場の書記たちを中心として、国勢調査の慰労会が開催されましたが、小見助役は早々に中途退席したようです。

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