大正11年6月2日
6月2日(金曜日)、午前7時30分頃、出勤前に隔離舎を訪問した。
午前9時30分頃役場に戻り、戸籍事務をして、毎月定例の裁判所への報告見出しを編成した。
午後0時30分頃隔離舎を訪問。病人が危篤になったのですぐ帰宅。昨夜、妻が死亡した。
解説
小見助役の妻は前月5月12日に腸チフスを発症し、隔離舎に入院、治療を受けていましたが、残念ながらこの日の夜に亡くなりました。 妻の容体が悪化しても、いったん出勤して仕事をしていることに、小見助役の責任感と律義さを感じます。しかし、動揺は隠せません。亡くなったのはこの日の夜と思われますが、「昨夜」と記してしまっています。
更新日:2022年06月02日