大正11年9月11日
9月11日(月曜日)、午前8時30分出勤。
渡辺書記が病舎当番のため午前中に早退した。
午前10時ごろ、有村氏が来場し、町長を訪問したが出勤前だったので、小生に対して依頼して帰った。その後、倉橋氏に対する件で町長に申告した。
午後4時10分退庁する。
解説
有村氏とは、薩摩出身の実業家有村国太郎で、大磯町にある長生館という旅館の埋め立てについて、長生館の持主である倉橋兵次郎と争っていました。この係争は、100年前の大磯でもしばしば話題になっています(参考)。今回の有村の訪問も、長生館の件だと考えられます。
なお、欄外に「本日より九時始め」とありますので、この日から夏時間が終了し、始業時間が8時から9時へ、終業時間が15時から16時へ変更となります。
更新日:2022年09月11日