大正14年4月2日
4月2日(木曜日)、午前7時30分出勤。
収入役が遅刻のため、収納金領収に従事した。収入役の出勤早々、収納金を渡した。
家屋調査のため、渡辺・加藤・栢木・梅田が午前9時10分に出張した。
本日、1名の一年志願兵が帰休した。
午前11時頃、鈴木惣吉が来場し、池田成彬邸の脇道路拡幅の件などについて相談された。隔離舎道の拡幅には、概ね了解して退場した。
本日、大正9年から13年3月と大正6年3月分の役場敷地料を二宮氏に支払った。
午後5時に退庁した。
解説
今日は、一年志願兵として徴兵されていた青年が帰って来ました。「一年志願兵」とは、一般的な徴兵とは異なる、大学予科・高等師範などの高等教育を受けた者に対する徴兵・兵役です。彼らは入隊から1年間の訓練と試験で士官となって兵役を終了し、退役して予備役(在郷軍人)となりました。「帰休」とは、様々な理由により、決められた兵役期間が短縮されて帰郷することを言いますが、この場合は、「一年志願兵」であったことがその理由と思われます。
今日は、役場の敷地料を支払っていますが、当時の役場は駅前広場の東側にあり、一部、二宮長松氏の所有地だったようです。しかし、敷地料の期間が、1年違うように見えます。小見助役の書き間違いでしょうか。
更新日:2025年03月15日