大正13年11月7日
11月7日(金曜日)、午前8時40分出勤。
昨夜、山王町裏の鉄道線路内において、推定年齢23、4歳の轢死男性が発見された。所轄警察署より引渡しを受け、すぐに仮埋葬した。
昨6日、午後4時頃から役場敷地と二宮長松氏所有地との境界を測量した。立会者は、藤田町長と小見助役で、長島主任書記が測量に従事した。
本日は、戸籍事務を補充し、犯罪事件の取り調べをした。
藤田町長は風邪のため、午後1時半頃に早退した。
午後7時から、町役場において区長月番の交替並びに区長会を開いた。町長と助役は参加しなかった。
解説
今日は残念なことに、人身事故が起きてしまいました。このような場合、身元が判明するまで仮埋葬されました。
役場の境界を測量したようですが、100年前の当時の役場は、現在の駅前駐輪場の南側付近(坂田山附904)にありました。二宮長松は、町会議員と郡会議員を歴任した後、大磯町長を務めた人物です。野菜栽培の改良に貢献した篤農家としても知られています。
参考
『大磯町史』7、p323~325
更新日:2024年10月10日