大正14年1月10日
1月10日(土曜日)、午前9時出勤。
本日も渡辺雇は病欠した。
渡辺主任書記は、兵士見送りのため、昨日から千葉県津田沼方面に出張中である。
午前11時30分、摂政宮並びに同妃殿下が沼津ヘ行啓されたので、停車場で送迎した。
午後0時半頃、月貫の有志が海岸階段の件について来場し町長に面談された。同時に、二宮長松氏が来場し、役場敷地借地の件について、町長と面会された。
午後4時から、町長の後任者問題について、明日11日の午後5時に町役場ヘ一同召集の通知を各議員へ発した。
午後5時頃、浅沼氏の自宅に訪問した。
午後6時に退庁し、帰宅した。
解説
「月貫」(つきぬき)とは、現在の消防署脇から下町方面へ下る坂道のことで、この要望は、昨年12月に出されていました。震災後、海岸の防波堤工事をしていますので、海岸に通じる階段の整備を要望したのでしょう。なお現在も、当時魚市場だった場所に隣接して、堤防の下を通って海岸ヘ抜ける階段が残されています。
二宮長松は役場敷地に隣接する土地を所有していたようです。こちらも昨年11月に境界の測量をしています。
明日は日曜日ですが、小見助役は町長の後任者問題について、議員らに召集の通知を出しました。いよいよ本格的に新町長の選出に向けて動き出します。
更新日:2024年12月13日