大正14年8月1日

更新日:2025年07月04日

8月1日(土曜日)、午前8時10分出勤。

本日、山中技手にひとまず支払いをし、上水道支払補助簿に記載した。

午前11時頃、本県の渡辺建築技手が来場した。小学校建築設計について、土盛約110坪(立方)並びに御下賜材を見積り、設計替えについて霜島校長及び町長と謀り、岩崎家のバラスト(砂利)約15坪(立方)位を見積り、全部設計替えをすることを承諾して帰県された。松月に弁当1本を注文した。

午後1時に退庁した。

解説

8月に入りました。山中技手とは、宮代町長の下で始まった上水道敷設計画の技師です。彼は6月28日に三重県から来町し、町会の決定で水源地の試掘調査を一任され、試掘費に係る費用(機械・材料費・工事実費)の他に、人夫2名分の手当・旅費・宿泊費・食料提供まで全て町が負担するという条件で契約をしました。当初、工事は7月中旬に着手予定とのことでしたが、来町したのは7月20日でした。以降は町内の旅館に逗留している様子です。工事はあまり進展していないようですが、小見助役としては帳簿上のこともあり、とりあえず約束の宿泊費等を含めたお金を支払ったということなのでしょう。

もう一つの記事は、小学校の建築現場のことです。県土木課の技師が設計を監督しています。詳しい工事の場所はわかりませんが、御下賜材の使用などで見積もりが変わり、校長や町長と相談の上、全部設計替えをすることになったようです。こちらの技師にも負担をかけていると思ったのか、小見助役は松月の弁当を用意しています。

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