大正13年7月10日
7月10日(木曜日)、午前7時50分出勤。
本日、脇達郎からの申し出である、遊覧船待合所の設置方法について、三宅と郷土の両海水実行委員にうかがったところ、まず警察署の意見を聞き、その後、町役場として許可する方がよろしいのではとのことだった。
本日から、平塚高等女学校生徒が海水浴場に入浴した。
午後1時、西小磯八坂神社例祭のため、海水浴場を巡視し、早退した。
解説
詳細は分かりませんが、遊覧船運行に関することが委員会で議題となっています。警察署の意見を聞くこととあることから、当時は、そのようなことも警察の管轄下にあったことがわかります。
海水浴にやって来た平塚高等女学校は、現在の県立平塚江南高等学校のことです。現在は共学ですが、当時は女学校でした。また「入浴」と言っているところに、海水浴の目的が「海水に浸かること」だった頃の名残が垣間見えます。
今日の小見助役は、明日行われる西小磯八坂神社の例祭準備のために早退しています。この神社の御祭神は素戔嗚尊(スサノオノミコト)です。現在も、7月10日前後の日曜日に、西小磯地域の住民による祭りや神輿の渡御が行われています。
更新日:2024年06月12日