大正12年10月14日
10月14日(日曜日)、午前8時出勤。
本日は日曜日にもかかわらず吏員も出席。郡主催の亜鉛板を引き取り、注文者に対し引き渡しをするため、海岸へ出張。
梅田技術員は慰問品受け取りのため、茅ヶ崎町へ出張。品物は外米19袋、砂糖19俵、塩71俵、醤油27樽、漬物20樽、ミルク32箱。
加藤書記は、東京行きのため欠席。加藤収入役も欠席した。
午後2時頃、奥山・二宮氏来場。自警団組織のため、人員の選定について協議された。波多野仙太郎も出席した。
午後4時30分退庁。
午後7時より二宮消防組頭主催にて、当消防組幹部を役場に召集し、自警団組織について協議会があった。
解説
日曜日にもかかわらず、大磯町役場の職員は出勤し、海岸へ、東京へ、茅ヶ崎へとそれぞれの任務を遂行しました。
復興委員の奥山・二宮・波多野は、自警団組織を結成するために、協議をしました。 自警団募集で参加希望者は、集まったのでしょうか。9月25日、警察署長の訓示が出され、自警団についても、「軍隊は近日中に引揚げとなる。警察官は全力を挙げて治安のために努力することは当然であるが、地域の住民の協力を得るために『自警団を設立』するので、力説勧誘すべし」と説かれていました。すでに、9月30日に警察署から北本町地区に対して自警団設立の許可が出ているため、その関係で、町の消防組幹部が集められ、自警団についての協議会が開かれたのかもしれません。
更新日:2023年10月14日