大正12年4月10日

更新日:2023年04月10日

4月10日(火曜日)、午前8時40分出勤。

昨日、報知新聞夕刊に、岩崎久弥氏の母堂喜勢子刀自が、今月8日に死亡したとのこと、記事が掲載されていた。来る12日午後1時より3時までの間において、東京湯島本邸で仏式の告別式が執行されるとのこと。明日、大磯町代表者数名で岩崎本邸へ伺候し、お見舞いを申し上げる予定。

戸籍謄抄本事務に忙殺。

午後5時30分頃、退庁。

午後7時頃、岩崎邸へのお悔みの件で、町会議員が役場へ集合。いろいろと協議があった。藤田町長が出席。小生は、少々体調が悪かったため欠席した。

解説

「喜勢子刀自」とは、三菱財閥の祖と言われる岩崎弥太郎の妻。刀自(とじ)は年配の女性への敬称です。

100年前の当時、大磯・岩崎別荘の敷地は、現在の大磯小学校の校庭までを含んだ広さがありました。町は、小学校校舎の増改築と校庭の拡張を計画し、岩崎家(当主は久弥)に土地の提供を請願しました(大正12年2月20日21日22日など)。岩崎家とのやり取りは長く続き、この後も日誌に度々記載されていきます。

喜勢子死去の報を受け、町として弔意を示すため、町長と町会議員等が検討しています。

ところで、このところ執務が多忙の上に、立て続けに葬儀への参列をしている小見助役。とうとう体調を崩してしまいました。日誌の記録を見る限り、大変珍しいことです。 

参考

岩崎本邸について

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