大正11年7月21日
7月21日(金曜日)、午前8時出勤。
午前10時30分頃、村井別荘にご滞在中の東久邇宮妃殿下の元に、暑中御見舞に伺う。午前11時32分、東久邇宮妃殿下は東京から大磯へ戻られる予定のため、町長代理として大磯駅で奉迎する。
午後2時半頃、西小磯地区の用のため早退。
解説
村井吉兵衛の大磯別邸には、7月11日にも記事がある通り、東久邇宮妃と三王子が避暑のため滞在していました。1922年頃に撮影された可愛いい写真があるようです(ウィキペディア「師正王」の項参照、出典は『皇室画報』)。ちなみに、前年は大磯の米井信夫の別邸に滞在していました。
大磯は駅から歩いて海水浴場に行けることで人気の避暑地でした。村井別荘は1万6千坪程あり、旧後藤象二郎別邸の一部が引き継がれました。西隣は根津嘉一郎の別邸、渡辺千秋の別邸と別荘が続き、渡辺の別邸も1万2千坪程ありました。この場所は、花水川の西側一帯、長者林付近にあたり、当時は著名人の別邸がたくさんありましたが、現存していません。
村井別邸については、こちらもご覧ください。
更新日:2022年07月21日