大正10年4月20日
4月20日(水曜日)、午前7時50分出勤。
藤田町長は高等女学校の開校式へ招待を受け、欠勤された。
今日も戸田技術員は、金目村へ出張。
柳田区長から、昨日立替えた西小磯の貸地料を受け取った。
午前9時30分頃、内務属の外山福男氏が郡書記の二見氏と一緒に来場された。選挙名簿の件について、密談された。10時頃、退場。
昨日から今日にわたって、根岸郡書記が来場。選挙名簿の件について、詳細な調査を行った。午前11時に退場。
午後1時から、遊興税の件について、高梨県属と浅沼郡書記が出張した。役場の楼上で、大磯町の営業者を集め、詳しい説明を行った。午後4時頃散会。茶菓子代50銭、三引屋。
午後4時20分退庁。
解説
藤田町長が出席した高等女学校の開校式とは、県立平塚高等女学校、現在の県立平塚江南高等学校の開校式のことです。現在の江南高校は、100年前の今日、開校しました。開校の前年から、周辺では募金活動が行われていたようです(大正9年11月5日記事参照)。
この年は、選挙制度の改正もありました。詳細は、またこの後の記事で、説明する予定です。遊興税も3月23日の記事で解説したとおり、新しい制度の一つです。度量衡の改正など、日誌からは、さまざまな制度改正に対応する、町役場の様子がうかがえます。
更新日:2021年04月20日