大正10年3月23日
3月23日(水曜日)、午前7時40分出勤。
本日は戸籍謄抄本事務に忙殺される。
県職員の高梨氏と浅沼郡書記が役場に見え、遊興税の説明をされた。
軍事救護の申請書に訂正があったため、郡役所から付箋がつけられた申請書が戻された。申請書を訂正し、再出願する予定。
午後3時10分、西小磯の定置網の件で依頼したいことがあり、池田郡書記に面会する。
3時50分に役場に戻り、退庁。
解説
県職員と郡書記が、遊興税の説明に見えました。遊興税は、大正8(1919)年に金沢市で市税として導入されたのが始まりです。料理店や貸座敷などで、芸娼妓を呼んだときの費用に対して課される税金で、芸妓を伴うことが条件でした。金沢市が市税とした翌年に府県税となり、多くの府県が府県税として遊興税を導入しました。
日誌が書かれた当時は遊興税が始まった直後なので、県職員や郡書記が、改めて説明に来たと考えられます。
更新日:2021年03月23日