大正15年9月30日
9月30日(木曜日)、午前8時出勤。
本日、本年高齢者の取調べが済み、各区長と小学校へ調査漏れの訂正依頼を発した。
午前9時から、税務署増築材料検査に出張した。立会人は建築委員の真壁・曽根田・奧野・二宮・助役で、無事検査が終わり、町役場ヘ戻り昼食を摂った(松月の丼4個)。種々協議の結果、材料検査済みに対する8分金を押田請負人に渡し、移築に関しては金1,000円を河野請負人に渡すこととした。
本日は税務署員杉山庶務課長が町役場ヘ出張し、宅地田畑賃貸価格の下調べをおこなった。
午後4時30分に退庁した。
解説
本日で高齢者の調査が終わり、各地区の区長と小学校へ名簿確認の依頼を通知しました。
9月28日に第2回税務署増築材料の検査を行う予定でしたが、集まった材料が少なく検査が出来ませんでした。本日は建築材料が揃い、無事検査が終了しました。昼食後、4人の建築委員の話し合いにより、請負人に支払う代金を決めました。入札時の落札金額から、材料・運搬を請け負った押田勝五郎には、落札価格の8割(1,500円程度か)を、移築請負人の河野栄吉には落札価格3,000円のうちの1,000円を支払うことにしました。これから本格的に税務署の建築が始まります。
今日は税務署庶務課長の杉山氏が、宅地田畑賃貸価格調査を行いました。この調査は、大正15(1926)年3月に「土地賃貸価格調査法」が公布され、大蔵省が大正15年から昭和2(1927)年にかけて全国を調査し税制整理を行っています。土地の平均賃貸価格を調べることにより、課税の公平化を図るためでした。明治初期の地租改正以来の一大事業だったようです。調査の結果は、昭和4(1929)年「土地賃貸価格調査事業報告書」として、大蔵省主税局から報告されています。この報告書によると、宅地1坪当たりの平均賃貸価格は、1位東京、大坂、京都に次いで4位が神奈川でした。田畑1反歩当たりの平均賃貸価格は、1位は愛知、大阪、滋賀と続き、神奈川は20位でした。























更新日:2026年09月01日