大正15年9月1日

更新日:2026年08月08日

9月1日(水曜日)、午前7時30分出勤。

本日、妙大寺において震災殃死者追悼会を、当町ならびに各宗寺院と共に行った。出席者は、当町諸官署長ならびに名誉職、有志遺族等だった。妙大寺住職の飯久保義営師ならびに森町長の弔詞があった。午前11時半に閉会した。すぐに帰場し普通事務に従事した。森町長は、午後1時15分に帰場された。

昨日、小学校建築請負人の小巻が下請人の松本辨作を伴い、違算などの件を森町長に申込んだ。

昨日、税務署増築設計書を長島主任に渡し、1通を押田に、1通を本人に渡した。

本日、元小学校訓導の波多野喬氏に対し、感謝状と金200円を贈った。

「感謝状

 元大磯小学校訓導 波多野喬

あなたは長年、大磯小学校に奉職し、町教育のため尽瘁されたことにより、ここに金二百円を贈り、その功労を感謝する

 大正十五年九月一日 大磯町長 森茂樹〔印〕」

午後4時に退庁した。

解説

今日は、3年前の大正12(1923)年9月1日に起きた大震災の犠牲者を追悼する日でした。この年は、東小磯にある妙大寺(日蓮宗)で行うと決まり、町内各宗派寺院の住職・遺族・名誉職・諸官署長らが集まって、合同で追悼会が行われました。

小学校の工事は、色々と費用の修正があるようで、昨日、工事責任者が下請けの者を同伴して、町長に申入れに来ていたようです。一方、税務署の増築計画は順調に進んでいるのか、8月28日の入札で落札した業者(押田勝五郎)に設計書を渡しています。

また、退職した波多野訓導に、感謝状と200円を贈呈することが決まりましたので、その文面が記録されています。文中に「尽瘁」(じんすい)という言葉がありますが、自分の労苦を顧みず全力を尽くすことを意味します。町としても、震災時を含めた長年の功労に対して、深い感謝の意を表したかったのでしょう。

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