大正15年5月6日
5月6日(木曜日)、午前7時40分出勤。
本日、関島卯三郎氏より、火災保険の件について礼状を受けた。
本年1月・2月の元厚木税務署の電灯料立替分を受け取った。
本日、郡農会評議員会が当役場内であった。
本日、電話で大磯銀行に当役場債権届出書式の件を問い合わせたが、高橋行員の返事によると、本日係員が出張しており、いずれ通知を申し上げるとのことだった。
午後0時9分発の汽車で二宮に出張し、火の見櫓を調査した。午後2時40分頃に帰場した。
午後4時30分、大磯銀行に佐藤書記と共に出張した。大磯銀行債権の届出に関することを依頼し、大磯銀行係員と面会した。
午後5時過ぎに帰場の上、帰宅した。
解説
今日の小見助役は、大磯銀行に対して重要な問い合わせをしています。大磯銀行は、明治33(1900)年、当時の大磯町内の名士・資産家等が出資して設立した地元の金融機関でした。当初は、出資者の1人である加藤整吉が経営する店舗の敷地で開業し、後に北本町1025に移転しました。なお、加藤は長く専務取締役を務めました。大正12(1923)年9月の関東大震災では多くの金融機関が打撃を受けました。地元の金融機関として、個人融資が主な取引だった大磯銀行は12月には営業を休止し、経営を立て直せないまま大正15(1926)年6月に廃業届を町に提出し、7月には駿河銀行に買収されました。小見助役は、銀行の廃業前に、裁判所に提出する債権届出書の書式や内容について、問い合わせをしたかったのでしょう。役場にとっては、資産を取り戻すためのとても重要な手続きです。担当係員の訪問を待つことなく、銀行へ出向いて話をしています。























更新日:2026年04月09日