大正15年3月4日
3月4日(木曜日)、午前8時30分出勤。
本日、県税委員の臼井善太郎と郡書記の亀井が来場し、営業税の調査をした。
午前10時頃、横須賀憲兵分隊・陸軍憲兵上等兵の田中與三郎氏が来場した。現役兵1名の軍事救護出願について取調べに出張し、実地に踏査された。
本日、小田原の「伊勢治」が、小学校備品の代金を領収した。
午後0時10分、小学校へ出張した。小見雇に職印を預けた。
午後から、渡辺書記は組合低利資金貸付の件について、各所に出張した。
午後1時頃、助役は小学校に出張し、霜島校長と面会した。備品のピアノを金2,100円で買入れることにしたとのことだった。来る8日頃、代金が請求される予定である。
午後4時に退庁した。帰宅途中、南下町在住の軍事救護出願者を訪問し、説明を求めた。
午後8時頃、竹下監督の甥が小生自宅を訪問し、本日の竹下監督の欠席を謝罪された。監督の不行届きで、工事が遅れていることを憂慮されている様子であった。
解説
町長代理も兼務している小見助役ですが、今日も、朝から退庁後の夜まで、多くのことが記録されています。
まず、昨日から県税委員が来町し、町内各所を調査しました。今日は郡書記と共に「営業税」を調査しています。これは、大正15(1926)年に税制改正が行われ、外形標準課税で不公平感が強かった「営業税」が、営業の「純益」に課税する「営業収益税」に変わりましたので、そのために行われた調査だと思われます。
軍事救護についても、現役兵についてだからでしょうか、横須賀憲兵分隊の担当と思われる兵士が実地調査しています。
さらに、小学校備品の購入先として、「小田原・伊勢治」の名が挙がっています。小田原で延宝8(1680)年に創業し、文具専門の老舗として知られていた店舗です。霜島校長も、任されていたピアノ購入の目途が立ったようで、一安心です。しかし、小学校工事の最終的な責任者である竹下監督が2日に私用で東京へ行ったきり、現場に顔を出していません。一緒に仕事をしていたのでしょうか、甥にあたる人物が小見助役の自宅まで謝罪に来ています。























更新日:2026年02月05日