大正14年1月4日
1月4日(日曜日)
今日は御用始めだった。
午前10時から消防出初式に参加した。大川新署長の点呼並びに器具の点検があった。放水終了後、署長の訓辞及び藤田町長の挨拶があった。式終了後、警察署において署長以下4、5名・藤田町長・小見・助役・二宮組頭以下部長4名・議員・区長が昼食をとった。午後1時半頃に散会し、例年どおり、消防手による梯子乗りの余興があった。
解説
今日は、例年どおり消防出初式が行われました。当時は警察が消防組織を管轄していたので、消防器具の点検や訓示も警察署長が行いました。あわせて消防ポンプの放水試験も行ったようです。散会後、例年通りの梯子乗りの余興を皆で楽しんだのでしょう。
しかし、今日の記述には、一つ不思議なことがあります。小見助役は、今日を「御用始め」と書いていますが、日曜日で休日のはずです。実は、このようなことは大正9(1920)年にもあり、その時は、4日は出初式と賀詞交歓で執務は無く、5日も皇室の新年宴会が行われる祝祭日で、6日が「御用始め」でした。
更新日:2024年12月13日