大正13年10月23日

更新日:2024年09月15日

10月23日(木曜日)、午前7時30分出勤。

出勤してすぐに小巻と人夫の5名を引き連れて、芝専売局慰安会の設備の準備のために村井別邸及び台町の裏海岸へ出張した。午前11時頃藤田町長も遅れて参加し、午後1時頃役場に戻った。

本日、西小磯のとある養豚農家の養豚が、へい死したとの報告があった。県及び警察医が検査をした結果、豚コレラと判明した。役場より中西と梅田の2名が現場へ駆けつけ、その対応と処置を行った。

長島・渡辺の両書記は慰安会設備の準備に追われ、本日は朝から一日役場吏員は大変な忙しさだった。

午後5時半頃に退庁し、帰宅途中で床屋に立ち寄った。衛生委員が来ており、へい死した豚を西小磯無縁墓地にて焼いたとのことだった。さらに中西・渡辺・梅田及び吉田巡査が集合し、今後どのような対策を講じるのか話し合うことになった。

午後7時頃に帰宅した。

解説

当時は豚コレラが流行していたので、助役日誌の記述にあるように、16日には西小磯方面の、20日には大磯方面(駅近辺)の養豚に、豚コレラの予防注射をしたところでした。しかし、西小磯の養豚農家から、豚コレラが発生し豚がへい死したとの報告を受けたようです。町の職員2名は対応に追われ、へい死した豚をどのように処置したのか記されています。家畜が重大な感染症に罹ると、農家は大変な痛手を負うことになるのは想像に難くありません。その被害を抑えるために、警察官も交えて対策が話し合われました。

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