大正14年7月16日
7月16日(木曜日)、午前7時40分出勤。
午前9時頃、栢木書記が、助役の手許に辞職願を提出してきた。午後2時に宮代町長は、栢木書記と応接間で会見し、種々考慮の末、一時保留することとし、双方承諾した。
辞職願の内容は以下の通りである。
辞職願
自分は老齢で病気がちであり、職務にあたることは難しいため、辞職の許可をいただけるようお願
いします。
大正14年7月日 書記栢木精
大磯町長宮代新太郎殿
本日、山中技手が来磯する予定だったが来なかった。
火の見改造の件は二宮組頭と諮り、化粧町火の見を本年度にて築造すること、台町火の見は明年度にて改造すること、台町については、今年度は修繕することとした。
午後4時10分に退庁した。
午後3時頃から、西小磯八阪神社の神輿を施行した。
解説
栢木書記は、万延元(1860)年生まれで、本年で64歳になります。当時としては、高齢であり、前々から老齢と病弱を理由に辞任したい旨を告げていましたが、今回は書面で辞職を申し出てきたようです。町長と話し合いの結果、一旦保留にしたようです。
山中水道技手は、多忙のためか、来なかったようです。
また、7月10日に雨天のため延期した八阪神社の例祭が今日行われたようです。























更新日:2025年06月20日