大正14年7月10日
7月10日(金曜日)、雨、午前7時50分出勤。
本日、渡辺書記は欠席した。午前9時半より中郡役所で国勢調査統計主任会があり、代理として出張した。
午後3時頃帰場し、とりあえず町長に報告した。
本日、西小磯の八阪神社例祭は、雨天のため延期した。
午後4時20分に退庁した。
解説
小見助役は、この日誌に通常「天候」を書いていません。今日は「雨」と書いていますが、書くのはこの日のように、祭祀の日程に影響が及んだ時や、「大雪」など大磯ではあまり見られない天候の時です。今月7日の「海開き」に、「天気晴朗」と書いているのは、活気が戻った海水浴場の様子に、嬉しい気持ちがあふれたのでしょう。一度珍しい「雹(ひょう)」が降った日(大正10年11月1日)があり、農作物に大きな被害が出たと記録しています。
また、今年(2025年)は国勢調査が行われる年にあたりますが、ちょうど100年前の大正14(1925)年10月1日にも、第2回の国勢調査が行われています。国勢調査は、大正9(1920)年に第1回が行われ、10年ごとに行うと定められていましたが、それでは実態の把握は不十分ということになり、中間の5年目に簡易な調査を行うことになりました。小見助役が代理として出席した主任会は、それに関連したものだったと思われます。
渡辺書記の欠席が続いています。体調が思わしくないのでしょうか。























更新日:2025年06月19日