大正14年7月8日
7月8日(水曜日)、午前7時50分出勤。
本日も渡辺書記が欠勤した。
本日、行旅病人があった。
午前中は、赤十字・本年第2期切符の書き入れ業務に従事した。
午後から海水浴実行委員を召集し、余興の精算をした。実行委員の鈴木・真壁、町長立ち合いの上支払いをした。浴場開き当日にかかった費用は、相撲50円・太神楽60円・幇間50円、計160円だった。今日支払ったのは、雑費計金263円67銭で、余興寄付金の内450円より支出した。残金26円33銭を預かり置いた。
午後4時30分に退庁した。
解説
今日は、行旅病人(旅行中に病気になった者)の届けがありました。このような事も、当時は役場に届け出ていたことがわかります。
小見助役が、名前や住所の「書き入れ」をした赤十字の切符とは、会費納入のための納付書です。本来なら、書記の仕事ですが、渡辺書記の欠勤が続いたので担当したのでしょう。ちなみに当時の赤十字会員は主に富裕層で、会員であることは名誉なこととされていました。
午後は、4日に行われた海水浴場開きの際に行われた余興の代金を精算しています。ここで見る限り、寄付金もあり、赤字にはならなかったようです。
更新日:2025年06月19日