大正14年6月10日

更新日:2025年05月13日

6月10日(水曜日)、午前7時30分出勤。

本日は、「漏刻鐘皷、時の宣伝記念日」につき、一般に通知した。正午12時、煙火一発を挙げること。

午前9時、宮代師子氏が出納検査のため来場され、前日に引続き調査された。

本日、山中水道技師より来る20日頃までに来職する予定と回答があった。

午後1時から、海水浴場委員を役場に召集し、大正14年の海水浴場開場について、具体的な協議をした。当日の余興ならびに設備、出方一同と協議をし、誓約書を前年通り提出することとした。午後5時に散会した。茶菓子は用意しなかった。

午後5時半頃、町長と共に退庁した。

解説

今日は、「時の記念日」です。名称は異なりますが、大正9(1920)年から、この日は「漏刻鐘皷の日」として、時に関する記念日になっていました。漏刻鐘皷とは、天智天皇が、「漏刻」という水時計と、「鐘皷」(鐘や太鼓)を使って初めて時を知らせたという故事に基づいた言葉です。当時は、「時の宣伝記念日」とも書かれているように、記念行事を行ったりポスターやビラを配布したりして、時間に基づいた規則正しい効率的な生活を送ることを習慣づけるように宣伝する日でもありました。「煙火」は花火です。正午に1発打ち上げるのは、時計の針を合わせるよう促していたとも言われています。

また今日は、いよいよ海水浴場開場に向けて、出方(海水茶屋・現在の海の家)も集めて具体的な取り決めをしました。

参考

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