大正10年6月7日

更新日:2021年06月07日

6月7日(火曜日)、午前8時出勤。

今日は戸籍謄抄本事務に従事した。

午後0時30分、月番区長である北下町区長の真壁時次郎氏と南下町区長代理の豊田由三氏を役場ヘ召集し、「時の宣伝」について全般的な注意事項を伝え、区長たちに伝えるよう依頼した。時期は、6月10日の正午。町民へ、宣伝ビラを配布する。これは、天智天皇が時間を確定するために、宣伝された日を記念するもの。

午後4時10分退庁。

解説

今日は、3日後に迫った「時の記念日」に向けて、月当番の区長たちを呼んで話をしました。

現在も6月10日は「時の記念日」となっていますが、きっかけは、前年大正9年(1920年)5月~7月に、当時の文部省が東京教育博物館(現・東京国立科学博物館)で「時」の展覧会を開催したことでした。今では想像もつきませんが、当時の日本人は、欧米の先進国から「時間の感覚が乏しい」と見られていて、時間に興味を持ち、規律正しい効率的な生活を習慣づけるために、記念日が制定されたと言われています。

6月10日になったのは、小見助役も書いているように、天智天皇10年(671年)4月25日(グレゴリオ暦では6月10日)に、日本で初めて「漏刻」(ろうこく)と呼ばれる水時計を使って、時を知らせることが始められたという故事が、「日本書紀」に書かれているためです。

この日は、全国各地で記念行事が行われ、制定後20年以上にわたって続けられました。ポスターやビラが配布され、東京では正午に大砲や鐘で時報を知らせて、通行人に時計の針を合わせるよう促したこともあったそうです。

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