大正14年11月2日

更新日:2025年10月08日

11月2日(月曜日)、午前8時半出勤。

本日から始業時間が9時となった。

本日、山中技師が上水道の設計図を印刷して町長に示された。

本日は、小田原第一学校で催された県の山林産物品評会の賞品請取に梅田雇が出張した。二等賞に、西小磯在住の仲手川文蔵氏の作品(浜ビク)が入賞した。

本日、朝鮮出兵からの帰休兵1名が午後2時5分着の汽車で大磯に戻った。

本日、秋田県平鹿郡醍醐村の柿崎慶吉氏が来場し、大磯町予算等の事務を視察をした。

午後4時10分に退庁した。

解説

今日から始業時間が変わったことを記録しています。執務時間は午前9時から午後4時になりました。当時は季節の変化に合わせ、4月1日、7月21日、9月1日、11月1日に執務時間を変更していました。

今日は、上水道の設計図が出来たようです。これで工事は進んで行くのでしょうか。

小田原で開催された品評会では、受賞者が出ました。「浜ビク」の大きさや形は分かりませんが、獲れた魚を入れておく籠のことです。また、会場となった「小田原第一学校」は、恐らく当時の「小田原第一尋常高等小学校」(現・小田原市立三の丸小学校)のことと思われます。

また、朝鮮半島に出兵していた兵士が帰休しました。本来ならば陸軍は2年、海軍は3年の服務期間がありますが、定員が超過したり、兵種の本務内容や成績優秀など本人の資質によって、教育期間が短縮されて現役のまま帰郷することがあり、それを帰休と言いました。

さらに、事務視察に職員を派遣してきた「醍醐村」は、現在秋田県横手市の一部となっています。

参考

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