大正14年8月24日

更新日:2025年08月02日

8月24日(月曜日)、午前8時30分出勤。

本日は左部と渡辺雇による柳原橋工事の完了検査をし、概ね検査済みとなった。

午後から小学校建築の件について、学務・土木両委員を召集した。学務委員の出席者は浅沼・奥山・渡辺の3名で、土木委員の出席者は渡辺・宮代喜・柳田・山梨・鈴木・真壁の6名だった。郷土・三宅・霜島校長・安倍川土木委員が欠席だった。小島土木委員は、町会議員を辞任する届出書を本日付で提出して欠席したが、宮代町長は辞任に対して保留中とした。協議の結果、入札の請負資格は営業税納額が1500円以上、保証人は直接国税年額30円以上と決定した。

小島委員の辞表については、町長としては撤回してもらうよう、9月4日の入札日に浅沼氏に託すこととした。

小生は、金龍寺檀徒会合のため、午後4時に途中退場した。

解説

小学校建設の請負資格業者の基準が営業納税額1500円と決まりました。入札が始まる模様です。

営業税は明治29(1896)年から昭和22年(1947)まで存在した商工業者の事業を課税対象とした国税でした。また、大正時代の国税の納付は、地方税とともに市町村に収め、国税部分を市町村から国庫に納入する方式をとっていたので、役場に直接現金で納めることが一般的でした。中には、銀行の窓口で国税の納入が出来るよう委託していた市町村もありましたが、大磯町では役場で取り扱っていたので、収入役が欠席すると、小見助役は代理として業務を行いました。

参考

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