大正13年5月15日
5月15日(木曜日)、午前8時30分出勤。
本日、午前10時頃より穀物検査員の会合が当役場の会議室であった。
本日は、通常事務に従事した。午後4時10分退庁した。
午後7時より大磯町対中川氏並びに青年同志者有志と総選挙に際し意見の違いが生じたので、朝倉元校長・三宅藤兵衛・鈴木儀兵衛の三氏を仲介し、藤田町長より町会議員並びに区長一同を役場会議室に召集し、種々意見の交換がなされた。仲介者の考えに任せ、来る17日午後6時頃から町役会議室において双方融和のため、懇親会を形式にして調停することとなった。午前1時過ぎに散会し、すぐに帰宅した。
解説
穀物検査は、当時法的な制度があったわけではなく、明治34年から都道府県独自に行われていました。国家による検査は、太平洋戦争の戦時下における食糧管理の目的で、昭和17年から始まりました。中川麟之助は、大磯町長、県会議員、衆議院議員をと務めた人物で、5月10日の衆議院議員選挙に立候補していますが落選しています。
更新日:2024年04月25日