大正13年8月6日
8月6日(水曜日)、午前8時出勤。
本日も、赤十字社第2期分切符の記入をした。
午前10時頃、小巻甚三郎氏と共に、浅野橋修繕完成の工事を踏査した。長生館に立ち寄り、落成にあたって、寄附金50円の請求を申し込んで帰庁した。
午後0時30分に退庁した。
解説
長生館は、大磯駅裏手にある王城山のふもとにあった旅館です。浅野橋は、長生館と、隣接していた浅野家<浅野総一郎別邸、大正6(1917)年に安田善次郎に売却>の敷地周辺にあったと推測される橋です。関東大震災で破損し、修繕が必要でした。小見助役は、工事を請け負った業者の小巻甚三郎と共に長生館に出向いていますが、「代金の請求」ではなく「寄附金の請求」と記載していることから、震災復興事業にあたるとして、特別な扱いをしていたのかもしれません。
更新日:2024年06月29日