大正13年7月21日

更新日:2024年06月13日

7月21日(月曜日)、午前8時出勤。

本日、藤田町長は病気によりお休みのため、町長代理の事務を取扱った。

午前10時頃、日の本足袋と福助足袋提案の無料更衣所を海水浴場に設置する件について、警察署へ出張し相談した。

本日、150円の仮払いの認印を押し、新聞代などの代金として三宅氏に渡した。

午後0時30分に退庁した。

解説

大正11(1922)年の閣令第6号の改正どおり、今日から退庁時刻が午後0時となり、早く帰宅ができるようになりました。職場には、当時では高価な電化製品だった扇風機はあったのでしょうか。半日の勤務は、主に仕事の能率を考えた暑さ対策と思われます。

6月から申し出があった日の本足袋と福助足袋による海水浴場の無料更衣所の設置について、小見助役が警察署へ相談に出かけました。

福助足袋は、明治15(1882)年、現在の大阪府堺市で創業し、当時は手縫いだった足袋を、足袋用のミシンを開発し大量生産することに成功しました。現在でも足袋や靴下、ストッキングなどの製造販売をしている老舗会社です。日の本足袋は、明治25(1892)年、福岡県久留米市で創業したのが始まりです。足袋の底にゴムを貼った「貼り付け式足袋(地下足袋)」を開発しました。

参考

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