大正13年7月14日
7月14日(月曜日)、午前8時出勤。
本日は、戸籍編成並びに謄本業務に従事した。
正12時に平塚キネマ館において、時局の講演があった。講師は蜷川博士と最近米国から帰朝した将校であった。
午後5時半頃から角半楼が経営している海岸の簡易食堂にて試食会があった。海水浴場委員及び町長・助役が招待された。
午後7時半頃に帰宅した。
解説
蜷川博士とは、日誌に時々記載がみられる蜷川新(にながわ・あらた)のことです。法学者で、同志社大学及び駒澤大学の教授であり、大磯の吉田茂邸の東隣、血洗い川沿いに別荘がありました。
角半楼は大磯にあった旅館です。試食会ではどのような食事がふるまわれたのか気になります。
更新日:2024年06月12日