大正12年7月3日
7月3日(火曜日)、午前8時30分出勤。
裁判所に送付する戸籍謄本事務に従事した。
小学校訓導・石川準平氏製図の大磯町全図が完成し、町役場に送付された。すぐに佐野経師屋に表装させた。
午後1時より、高来神社例祭について、役場庁舎内に氏子総代が集合。高麗神官による協議会あり。
昨日2日から、海水浴場事務所員・杉山文五郎氏が町役場へ出頭し、執務している。
午後4時10分退庁。
解説
大磯町の地図を作製したようです。描いたのは小学校の訓導(教師)で専門業者ではありません。なぜ依頼したのか、どのような物だったのか等、この記述だけでは経緯や詳細がわからないのが残念です。
経師屋(きょうじや)とは、書画を掛け軸・屏風・額装に仕立てたり、ふすまを表装する職人のことです。描かれた地図は表装したと書いていますので、額装して庁舎内に飾ったのかもしれません。なお、佐野経師屋は、山王町にかつてあった店舗です。
海水浴場が賑わう中、高来神社の例大祭が18日に行われます。こちらの準備も例年通り始まりました。 海水浴場には事務所と案内所があり、例年役場職員等が交代で務めていたようですが、職員の他に専任の事務員を配置することが決まり、役場へ出勤しています。 この事も、この年に新たに始まったことの一つです。
更新日:2023年07月03日