大正12年4月5日
4月5日(木曜日)、午前8時30分出勤。
去る2日、金目盲人学校生徒募集の件について、近藤市太郎氏が来場。懇々と藤田町長にお話したとのこと。
戸籍謄抄本事務に忙殺。
午後4時20分退庁。
解説
金目盲人学校とは、明治43年(1910年)に、鍼灸師として活躍していた秋山博(1863年~1918年)が金目村(現・平塚市金目)に開校した私立中郡盲人学校のことで、現在の神奈川県立平塚盲学校の前身です。初代校長は、医師で政治家、自由民権運動の活動家でもあった伊達時(だて・とき)が務め、秋山は校主(経営責任者)となりました。
また、近藤市太郎は国府村(現・大磯町国府地区)の人物で、国府村の三代目村長・郡会議員・県会議員を歴任しました。教育や産業の発展に尽くし、盲人学校の開校にも深く関わりました。学校のために、町長に思いを熱く語ったのかもしれません。
更新日:2023年04月05日