大正12年4月4日
4月4日(水曜日)、午前8時30分出勤。
午後2時5分、大磯町に御滞在の東久邇宮殿下が東京へお帰りになられるので、奉送申し上げる予定。定刻、藤田町長と共に奉送した。
戸籍謄本事務に忙殺した。
午後4時10分退庁。
解説
帰京する東久邇宮とは、2月15日から長期滞在していた東久邇宮稔彦(ひがしくにのみや・なるひこ)の妃と子どもたちのことと思われます。当時、東久邇宮はフランスに留学中で、2日前(4月2日)にフランスで事故死した北白川宮成久(きたしらかわのみや・なるひさ)とは同い年で親交があり、事故になったドライブにも誘われたのですが、断っていたという経緯があります。間違いなく事故の報は受けていたことでしょう。帰京のきっかけになったのかもしれません。
更新日:2023年04月04日