大正12年3月20日
3月20日(火曜日)、午前8時50分出勤。
今日も小星属は、加藤書記を従えて、営業税調査のため各家に出張した。
旧警察署長渡辺清太郎氏が送迎会に出席する予定であると、藤田町長に連絡があった。
加藤収入役が学校月謝集金のため、学校に行った。その間の午前は、収入事務を取り扱った。
午後0時51分、皇太子殿下が大磯駅を御通過されたため、藤田町長と共に奉送迎した。
午後より加藤収入役早退のため、収入事務を取り扱う。
午後4時20分退庁。
解説
日誌には、しばしば書記と収入役の二人の加藤が登場します。加藤書記が加藤壮作、加藤収入役が加藤倉吉と言い、二人は別人です(大正10年3月12日)。
加藤収入役は午前出張、午後早退のため、収入事務を小見助役が行っています。その間、小見助役は皇太子の奉送迎のため大磯駅に赴いています。小見助役の日誌を読んでいると、加藤収入役は、いろいろと事情もあるのでしょうが、よく欠勤します…。その度に、小見助役は収入役の代理を務めているため、日誌は多くを語りませんが、小見助役が多忙だったことが想像できます。
更新日:2023年03月20日