大正12年1月20日

更新日:2023年01月20日

1月20日(土曜日)、午前9時15分出勤。

戸籍謄本、その他の事務に忙殺した。

進藤医師より日本赤十字社へ金100円寄付があった。すぐに本社へ送金する。

藤田町長は、曽根田長三氏の葬儀に会するため、午後1時に早退した。

午後2時半ごろより送迎会設備のため、吏員一同楼上にて準備を行う。

午後4時10分退庁する。

解説

日誌にたまに登場する進藤玄敬医師より、日本赤十字社へ金100円の寄付がありました。100円は当時で言えば大金です。進藤医師は、大磯町の開業医で、大磯小学校の校医や腸チフスの予防接種の医師を務める人物です(大正11年5月1日)。大磯に別荘を構える華族の診察も行っていたようなので、このような大金を寄付することができたのかもしれません。

この日は、曽根田長三の葬儀に藤田町長が出向いています。曽根田長三は大磯町の有力者で、鴫立庵十四世二宮松汀の庵主入庵披露と十三世間宮宇山の墓碑落成式を兼ねた書画会の賛同者に名を連ねるなどしています。ちなみに、この式典の賛同者の筆頭が、内閣総理大臣を務めた元老西園寺公望こと西園寺不読でした。なお、進藤玄敬も賛同者の中にいます。(『大磯町史』7、p.314)

明日は新旧大磯駅長送迎会。会場設営のために職員一同が駆り出されています。

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