大正11年6月16日
6月16日(金曜日)、午前8時30分出勤。
同仁会に寄付した者に対して徽章を送付した。
午後1時より海水浴場出方一同を役場楼上に集め、海水浴場の設備や、その他の件について協議した。午後3時半散会。
出方一同は別室で協議の末、小島佐吉・飯田丑五郎の2名を出方惣代とし、そのことを町長に届け出た。明日、海水浴場実行委員を役場へ召集し、浴場設備その他について、じっくりと協議する予定である。
午前9時より中郡・愛甲郡の両郡で海軍簡閲点呼があった。藤田町長・加藤書記が出張して参加した。午後1時、無事終了する。
午後1時半ごろ退庁する。
私用のため海水浴場の件には参加しなかった。
解説
同仁会とは、明治35年(1902)に設立された団体で、中国への医療支援などを目的としました。
この日は、海水浴場の海開きの件で協議が行われました。日誌にある「出方」とは、現在で言うところの海の家である海水茶屋を経営した人たちのことです。大正10年6月20日の日誌も参照ください。
海軍簡閲点呼とは、予備役や後備役など、いわゆる在郷軍人と呼ばれるを対象とした軍隊の点呼のことです。大正10年6月15日の日誌も参照ください。
更新日:2022年06月16日