大正10年6月20日
6月20日(月曜日)、午前8時5分出勤。
戸籍謄抄本に従事した。
午前10時頃、町役場の楼上で、大正10年度の電話架設の抽籤を行った。郷土久蔵氏が立会人になる予定であったが、代わりに助役が立会人となった。当選者は、26名中6名であった。
午後3時頃、海水浴場出方総代の小島清吉と長岡亀吉の両氏が来場した。海水浴場開きについて、第二土曜日と日曜日の二日間に変更したいとのこと。町長に面会し、近いうちに協議することとなった。
午後4時10分退庁。
解説
100年前は、電話が通信手段として次第に普及し始めていた頃です。とは言え、電話を使える場所はまだ限られていました。新しく電話を引くのにも、希望者を集めて抽選を行ったようです。希望者26人に対して6人当選という、なかなか競争率が高い状況にありました。
当初決まっていた海開きの日程を土日にしたいという依頼が、海水浴場の出方の代表者からありました。海水浴場の出方とは、海水茶屋という今で言う「海の家」のような休憩所を運営していた人たちのことです。当時の土曜日は半日勤務ですが、やはり土日の休みの日に行いたいというのは、現在と変わらないようです。
更新日:2021年06月20日