大正11年5月16日
5月16日(火曜日)、午前8時5分出勤。
戸籍謄抄本に従事する。
午後0時、隔離舎へ加藤書記と共に出張する。同1時30分帰庁する。
有村氏対倉橋氏の弁護士が来場して、藤田町長と共に意見交渉を行った。弁護士は同3時過ぎに退場した。
本日、電信隊が大磯町に宿泊した。
午後4時10分、退庁する。
解説
昼頃に、小見助役は加藤書記とともに隔離舎へ出張したとありますが、実際のところは入院中の妻を見舞ったのではないかと思います。
その後、懸案である長生館の埋め立て問題について、弁護士が町役場を訪れて藤田町長と意見交渉を行っています。弁護士とは、大正11年4月19日に倉橋氏が連れてきた江藤玄三という人物だと思われます。
電信隊とは、海軍で無線電信や無線通信などの業務に従事する兵隊です。
更新日:2022年05月16日