大正11年3月16日
3月16日(木曜日)、午前8時30分出勤。
戸籍編製やその他の普通事務を扱う。
午後1時頃、大磯漁業組合から契約金前半期分1,750円を、宇留島君から受け取った。西小磯代表の添田平左衛門の代わりとして、小見忠滋名義で領収書を渡した。
午後4時10分退庁。
解説
大磯漁業組合から西小磯の代表者へ渡された契約金とは、ブリの定置網漁にかかわる漁場の使用料の契約金のことです。2年前に相模漁業株式会社が設立し、前年に新たな契約が結ばれ、契約金の分配率が決められました。相模漁業株式会社から支払われる契約金は、大磯漁業組合、大磯町、西小磯地区の三者に分配されます。前年の2月2日に、西小磯地区の取り分は、向う4年間、年3,500円と決められました。この日は、その前半期分として、3,500円の半額の1,750円を受け取ったということになります。
更新日:2022年03月16日