大正11年1月17日
1月17日(火曜日)、午前8時40分出勤。
加藤収入役が出勤したので、早々に昨日の収納金をすべて渡した。
軍鶏蹴り合いの件について、西小磯地区の役員が、町役場に対して警察へ依頼するよう、お願いがあった。町長が警察署長に面会し、嘆願したという。
午後6時から町会議員を町役場の楼上に召集し、松本男爵の祝賀会について協議した。祝賀会の会費は5円、会場は祷龍館の予定。また、今年の新年宴会についても協議した。新年宴会は、会費1円50銭程度とし、会場は大磯小学校に決定した。近いうちに、日時を決める予定。後のことは、町長に一任することとなった。午後10時散会。
渡辺書記と長島書記は、午前10時頃私用のため早退した。
今日の茶菓は、新杵から1円で用意した。
解説
軍鶏は、「しゃも」と読み、闘鶏用のニワトリとして知られています。西小磯地区で、闘鶏の余興を企画していたのでしょうか。ただ、催行に何らかの問題があったようで、警察署からどうしても許可を得たいと、町役場にお願いがあったようです。
1月13日の記事にもあったように、松本順の息子の本松が帰国したため、祝賀会を企画しています。同時に協議された新年宴会の会費・会場と比べると、かなり豪勢な会を予定していそうです…!会場の祷龍館は、松本順が設置に力を尽くした病院兼旅館。この頃は、旅館・料亭となっていましたが、会場として選ばれた理由は、松本順との関係も考えられます。午後6時から10時まで、丸4時間、じっくりと話し合いました。
更新日:2022年01月17日