大正10年12月5日

更新日:2021年12月05日

12月5日(月曜日)、午前8時20分出勤。

午前10時、中郡役所において神宮大麻暦の頒布式があった。藤田町長が参加した。

今日も加藤収入役が病気欠勤のため、収入出事務を取り扱った。その他、戸籍謄抄本事務に忙殺した。

一昨日3日、伊藤公爵家から町役場へ、故伊藤公のお写真、その他数品を寄贈いただいた。

午後4時10分退庁。

解説

12月に入り、新年を迎える準備とも言える、伊勢神宮のお札「神宮大麻(じんぐうたいま)」と、暦「神宮暦(じんぐうれき)」(伊勢暦ともいう)の頒布式が、中郡役所で行われました。当時の「暦(こよみ)」は日付を知るためだけではなく、農業・漁業の作業の好機を知るため、生活に欠かせないものでした。

これらは共に古くから、伊勢神宮を参拝する人々の世話をする御師(おんし)により各地に広められていましたが、明治になり国家神道が形成されると、明治16年(1883年)から「神宮暦」は唯一の「正暦」として、全国に頒布されるようになりました。現在では、いろいろな種類のカレンダーや暦が作られ、自由に購入していますが、当時は中郡役所を通じて配布されていたことが、この日の記述からわかります。

参考

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