大正10年11月23日
11月23日(水曜日)、新嘗祭のため休日。
午前10時に高来神社へ藤田町長が供進使として参加された。午後2時からは、村社の白岩神社へ、小生が町長の代理の供進使となり、祭式に参加した。午後4時頃に式が終わり、床屋の事務所へ引き揚げた。
午後7時頃帰宅。
解説
100年前、この年の宮中の新嘗祭には、西小磯の渡辺廣三が耕作した粟(10月18日の記事参照)が献上されるという名誉な日となりました。
新嘗祭とは天皇がその年に収穫された新穀などを神に供えて感謝の奉告をし、これらを神からの賜りものとして自らも食する儀式です。明治6年(1873年)から昭和22年(1947年)まで、祭日(休日)となっていました。現在は勤労感謝の日、国民の祝日です。
政府により明治40年(1907年)から郷社・村社の例祭に神饌幣帛料を供進することが決められましたが、大正3年(1914年)4月からは祈年祭・新嘗祭にも神饌幣帛料を供進することになりました。また、当時は郡役所で祭式講習会が行われることもありました。
更新日:2021年11月23日