大正10年6月13日

更新日:2021年06月13日

6月13日(月曜日)、午前8時20分出勤。

今日は、所得税調査委員の選挙を、大磯町役場で行った。選挙方法は、1人1票で普通選挙に準ずる。投票数は26人。有効25、無効1。結果は次のとおり。

山口兵太郎 25票
大貫弥七 1票

補欠
露木房吉 25票
無効 1票

投票時間は、午前8時から午後3時まで。選挙長は藤田文次郎、立会人は波多野庄左衛門と奥野増蔵。

戸田技術員は私用のため午前10時に早退した。

今日の発表によると、相模漁業株式会社のブリ定置網の大正10年(1月26日~5月15日)の総水揚は、合計20万6,760円69銭であった。その内、大磯魚市場の手数料が1万4,365円16銭、西小磯に対する手数料が2万129円23銭、残金17万2,266円30銭が実収入となる。水揚げされた魚は、ブリ2万8,726尾の他、マグロ、サワラ、タイ、アジ、イボダイなど。

午後4時20分退庁。

解説

今日は、所得税調査委員の選挙が行われました。委員に選ばれた山口兵(ひょう)太郎は、国府村(現大磯町国府地区)の人で、4代目の国府村長です。6月4日の記事で解説したとおり、所得税調査委員は地域の名士がなることが多く、山口もその例にもれず、地元の名士でした。

そして、今日は、ブリの漁獲量の発表がありました。総額約20万7,000円は、当時では大金です。大磯魚市場とは、おそらく大磯漁業組合のことだと考えられますので、組合と西小磯に対して手数料を支払い、実収入は約17万2,000円でした。ブリの他にも、マグロやタイ、アジなどの収獲もありました。

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