大正10年4月24日
4月24日(日曜日)、午前7時30分出勤。
町会議員、定期改選の投票日。投票時間は、午前9時から午後4時まで。
選挙長は、大磯町長藤田文次郎。立会人として、添田平左衛門・長島市五郎・山梨角蔵・小幡延吉の各氏、他に役場職員も参加する。
午後4時から開票。
投票の結果、2級当選者は、80票:郷土久蔵、73票:二宮長松、69票:飯島弥太郎、56票:平田公介、55票:出口得造、52票:鈴木萬吉、46票:小見忠滋、46票:脇安五郎、44票:浅沼房吉の9名。次点、42票:奥野増蔵、11票:土屋信三。午後6時に当選を発表する。
開票事務を終えて、関係者一同で夕食を取り、散会。すぐに退庁した。
解説
4月24、25日に、町会議員の改選選挙が行われました。当時は、納税額に応じて、議員に等級制が適用されていました。
今日は、2級議員の選挙が行われ、9名が選出されました。
日誌の欄外には、「二級選挙は非常なる活気を呈す」と記載されています。大接戦だったのでしょうか。
大正10年4月11日に法律第59号として、町村制の一部が改正されたことは、昨日の記事でもお伝えしましたが、このときの改正では、議員の等級制度も廃止されています。今回が、最後の等級制度による選挙でした。
更新日:2021年04月24日