大正10年2月11日

更新日:2021年02月11日

2月11日(金曜日)、紀元節祝日。午前9時頃から小学校において祝賀式を行った。10時から式典が始まる。続いて、午後1時から処女会の第2回総会を開催。斎藤校長が初めてのこととして意見を述べられた。余興として、井上先生の女子道についての講話があった。そのほか、浪花節の余興や福引があり、盛会を極めた。午後6時30分散会。

解説

2月11日は、現在も建国記念日として休日ですが、戦前は、神武天皇が即位した日として祝日になっていました。前年と同様、大磯小学校で祝賀式が行われています。

さらに、この年は、午後に処女会の総会が開かれました。処女会は、2月7日に青年団を解説した際にも少し触れましたが、青年団に対して、女性が集まる会です。大磯の処女会は、大正8年(1919)5月に発足しました。

鈴木昇氏著作の『大磯の今昔』(八)によると、処女会は大磯町婦人会によってつくられ、鈴木氏は大磯町婦人会の記録から、処女会のことを紹介しています。婦人会の記録には、処女会の総会を、2月11日に開くと書かれています。今日の助役日誌の記事には、第2回総会とあるため、1回目の総会は、前年大正9年(1920)の2月11日に開催されたことがわかります。

同じく婦人会の記録には、第2回総会の様子も書かれていて、助役日誌にあるように、井上先生による講演会「現代婦人の内面生活を論じて其の生き路に及ぶ」や、余興の浪花節「日露戦役召集の状令・神崎与五郎生立」が行われたとあります(『大磯の今昔』(八)、p.170~171)。

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